狼の目に涙

でも、ヤンキーと知り合うより大きな出来事ではなかったし、
友達になれて嬉しいという気持ちは私も同じだった。





『じゃあ、佐々原くんが倒れてたのも偶然?』

「あれを偶然と思うか?あんな高熱、偶然で出せねぇよ」

『そりゃそうだよね』





佐々原くんが私を守るためにしてくれていたこと全ては、結果的に厚い友情に変わった。

友情なんて上っ面の自己満足だと思っていたけど、その友情が誰かを救うこともある。




『二人とも、ありがとう』

「納得したみたいだな。よし、車出せ」




前田くんが運転席に体を戻すと、また発進。