狼の目に涙

幻滅されたくない。




佐々原くんはそんな人じゃないと信じたい。




肩に滲む血が、カッターシャツをどんどん赤く染めていく。





『佐々原くんは…私に秘密なんて話してない。傷つけたかったら傷つけたら良い。まだ拷問したいならしたら良い。でも何も出ない』





平岡さんは私の言葉に何も返さず、ただ睨んできた。
平岡さんが率いている人たちが、あたかもその場に居ないかのような静かで冷たい空気が、私と平岡さんの間に流れる。



周りもつられたのか、息を呑む音が聞こえた。





「殺してやりたいぐらい憎い」