楽しそうだねって…。


「…せっかく、俺の好みなのになー。」

隼人君が笑顔で私に言う。


きっと、女には馴れてるんだろうなんて思った。


「お前らの部屋二階のとこだから。
荷物届いてるし、準備すれば。」

棗君が言った。


管理人のくせにいい加減な…。


「はいはい。」

真が適当に返事をした。

さっきまであんなに、カタコトだったのに。

すごい変わりよう。


「凛、行こーぜ。」

「うん。」

私は真の後に着いて行った。


二階に上がるなり…、

「まじ、アイツ気に入らないし。」

真が愚痴り始めた。

「もう、人見知り克服できたかもね。」

「いや…、あれはキレてたからだろ。
そんな事よりさ…、」

真が言う。