〈もうなんであんなやつのこと好きになっちゃったの〉


「美佳〜〜〜助けてー」



「もう花音またぁ?」



幼なじみで一番の親友〈鎌田 美佳〉



私は美佳に抱きつくと、後ろからすごい形相で蒼太が3組にやってきた


「花音!まだ話は終わってねぇぞ」


「なぁ、ちょっとやりすぎじゃないか?花音ちゃん泣いてんじゃんかよ」



「…お前が気安く花音ちゃんと呼ぶんじゃねぇ」



蒼太くんは鬼の形相でクラスの男子の胸ぐらを掴んでる



「蒼太くんが…そんな人だなんて思わなかった」



私は泣きながら蒼太くんに言うと



「俺も好きでお前も好きって言ってくれたんじゃないのかよ」



「大好きな彼女にそんないい草はねぇだろ?」



クラスの男子は蒼太くんには向かってるのすごいな



「そんなに狂愛癖があるなんて思わなかった」



でも、なんだろ?この気持ち



「蒼太くんのことは好きとは言ったよ?」



別に蒼太くんの傍、離れようとは思わないけど



「わかったよ」



クラスの男子に言われて少しは諦めた?




でももっと酷かったのは、蒼太くんの家に行った時だ