「さぁ・・・じゃあさっ観覧車乗りに行こうか?」




「あ・・・はい」



もうすぐ終わってしまう・・・




夢は自分の努力と想いで叶える。




それがたとえ思うような結果にならなくても・・・・





「はい、足下に気を付けてお乗り下さい。」




私と先輩は向かい合って座った。




「はー疲れたねぇ?」




「あっ・・・・そうですね・・・・」





先輩は外の景色を笑顔で見ていた。




あそこは夏になると屋台が出るんだよ、とか





あっちは春になるとサクラが綺麗なんだ、とか。






聞けば聞くほど胸が熱くなる。





春になったら先輩はいなくなるんだ。



夏になったら・・・・




そう思うと涙が出てしまう。