あなたの声が聞きたくて

「いーちかー!移動行くわよ」


「あっ!ぼぅーとしてた」


「もう〜しっかりしなさいな」


椿ちゃん、まるでお母さん


「ちょっと良からぬこと考えてんじゃないでしょうね」ビシッと指を刺された


「そんなこと考えてないよー!お母さんみたいだとか思ってな…あっ」


「こら〜、考えてたんじゃんー」


私が走り出すと後ろから追いかけてくる椿ちゃん


「こらー、廊下走るな〜生田、花崎」


生徒指導の先生に見つかって怒られちゃった


『ごめんなさい』


素直に謝ったのが良かったのかその後は何も言わなかった


「今度から気をつけよっか!」


「私がよからぬこと思ったのが悪いんだよ。ごめんね」


二人で反省して音楽室をめざした


後ろから美緒ちゃんがぽんと肩を叩く


まるで元気を出しなと言ってるみたいに