「わっ、お姉ちゃん!」
「わっ、一花!椿ちゃん、美緒ちゃんも」
危うくお姉ちゃんにぶつかりそうになってしまった
お姉ちゃんはプールサイドへと座り込んだ
25mプールを既にひと泳ぎしてきたらしい
「お姉ちゃん〜、勝負しよ」
「お?言ったね?よし、みんなで勝負しよう。あなたたちが勝ったらお姉ちゃんがアイス奢ったる!」
「いいの?」
アイスに目がない私はつい大声を出してしまっていた
「あ、ごめんなさい」
と、謝ると少し恥ずかしくなった
「よーし、一花。いちについてー」
一気に泳ぎ出した私とお姉ちゃんと椿ちゃん、美緒ちゃん
一回も立ち止まらずに、プールの端っこへ泳ぎきったのは椿ちゃんだった
「ほんと早いよね、椿」
「まぁね」
私は3着だった
お姉ちゃんはわざと負けたのか、遅かった



