あなたの声が聞きたくて


「心因性失声症…」


「はぁ?」


俺も理解できなかった


もうずっとこのままなのかなと、一生誰とも話すことは出来ないのかな


そんなことを思って泣いた時もあった


だけど、兄貴はずっと俺に寄り添ってくれたり、どこかへ遊びに連れていってくれた時もあった


だけど、俺の声は出ないまま


俺も声を出そうと頑張ったけど、兄貴は


「雅人、無理に出さなくていいんじゃないか?ゆっくり直していこう。今すぐ直そうと思ってたら余計声が出なくなるぞ。そんなの嫌だろ?」


俺は恐る恐る頷く


「俺な、雅人が元気にいてくれるだけでいいんだ。だけどまたいつか、いつの日か「兄ちゃん」って呼んでくれるのを待ってる」


って兄貴が言ってくれて俺はその時兄貴の腕の中で泣いた