そして時間はあっという間にすぎて


季節は梅雨明けを迎えた7月


学校につくと、みんな暑さでやられてて(半分は朝練習の人達)机にうなだれる人、クーラーの前から動かない人で溢れかえっていた


「はーなーちゃん〜、暑いよ〜。溶けるよ〜」


「花凜ちゃん、暑いの嫌いって言ってたもんね」


「そうなんだよね〜」


少しドアのところでたじろいでると、後ろにいる人にぶつかってしまった


「あ、ごめんなさ…あ、高崎くん」


〈おはよう、これはなに〉


「暑さでやられたらしい。私は割と平気なんだけど」


夏生まれだし、前にいた土地も割と気温が高いところだった


〈暑いの得意なんだ。少し羨ましい〉


私は席にカバンを置くと、手招きをされて今は高崎くんの前の席に座ってる