「雅人、あの子のこと好きなのは悪いことじゃねえ。雅人の声の出ないこともいつか話してみろ」


俺は力強く頷いた


兄貴に何かしら相談をしたのは初めてのことだった


兄貴にはいつも助けられてばかりだ


俺も何かを助けられるように頑張ろう


兄貴に俺の気持ちをぶつけたら少しモヤモヤが晴れていくのがわかった


その日の夜は気持ちよく寝ることが出来た


夢は俺がまだ小さくて声も出ていた時だった


俺はまだたどたどしいしくて兄貴なんていえなくて(にいに)と言ってた気がする


兄貴は俺が手に持ってるシャボン玉を器用に扱っていた