「あ、はい。花崎 一花です」


先輩にお辞儀をすると


「あ、顔上げてくれ」


私が顔を上げると


先輩は真剣な顔をした


「単刀直入に言ってもいいかな。ボクね、花崎さんに一目惚れしちゃったんだ。もしその良かったら僕と付き合って欲しいなって」


…えっ!

……えっ


「えぇっ!」


「あ、無理に今すぐ付き合いたいってわけじゃないんだ。僕のことまだ何も知らないだろうし、それに今すぐ答えが欲しいわけじゃないんだ。返事はいつでも待ってるよ」


と言って先輩は私の頭を撫でたあと校舎の中へと消えていった