「お姉ちゃん、これまだ新品だから使っていいよ」
「え、可愛いじゃん。このリップって貰っていいの?」
「うん、香水の代わりにはならないと思うけど…」
私が買ったリップはブランド物とは程遠いどこにでも売ってる桃の香りのリップクリーム
「あ、そうだ。一花が高校生になったら少し高めのブランド物買ってあげるね」
「そんなの…いいよ」
というか今何時だろ?
「お姉ちゃん、やばいよ。遅刻しちゃう」
お姉ちゃんはスマホを確認すると
「きゃー、8時まえ!?やばいやばい」
私は給食があるから大丈夫だけど、お姉ちゃんと一緒にリビングに行くと既にトートバッグに入れられてる弁当箱があった



