あなたの声が聞きたくて


「おーい、高崎ー」


〈あ、なに〉


慌てて空から目を離すと、多分クラスの男子だろうな


なんの用だろうと話の続きを待っていたら


「本当に喋れないんだな。真嶋に聞いたけど、本当だった」


ゲラゲラと笑う不良3人組


この人たちって治安の悪い街の方でよくたむろしていると噂の…


「まぁいいか、ちょっと来て」


〈なんで〉


「まぁまぁ悪いことはしないから」


と、無理やり腕を引っ張られ引きずられていく


チラッと花崎さんたちの方を向くと怪訝そうな顔をしていた


生田さんは何かを話している


聞こえたのは「一花ちゃん、危ないからここにいよ?」だった


俺だって声が出ていたら同じことをするかもしれない


でも、少しだけ助けを心の中で求めてる自分もいた