あなたの声が聞きたくて


「えっ、ポトフじゃん!マジで?」


兄貴の目は輝いていた


「雅人も柊人も好きだもんね。今日も部活だったんでしょ?先に汗流してきなさい」


「わかった!雅人も後で入れな」


俺が頷くと兄貴は俺の頭を撫でた


「本当に仲のいい兄弟に育ってくれて嬉しいわ〜」


俺はたまに読心術をすることもある

(声は出さずに口だけを動かすこと)


"ありがとう"と伝えると母さんは照れながら笑った


ポトフが仕上がる頃に兄は風呂から上がってきた


「おっ、うまそー。今日もハードだったから早く食べて〜」


兄貴はタオルを首にかけたまま、椅子に座った