冬だからさすがに長いことはいられなくて、私たちは海を後にした

その後はどこ行きたいかを尋ねられ、私は『ゲームセンター』と答えた

ゲームセンターに着くとガヤガヤ騒がしくて、少し懐かしさえ感じた

何年も訪れていなかったみたいな、そんな感じだ

お姉ちゃんと柊人さんに『何か欲しいものがあるの?』って聞かれたけど私は咄嗟に首を横に振る

「あのね、たしか雅人くんとゲームセンターで遊び尽くした気がして」

「そうか。その時のこと、雅人から聞いてたよ。すごい楽しそうに話すんだ」

柊人さんの話を聞いて少し照れくさくなってしまった

またいつか、私の心が癒えたら友達と来てみるのもいいかもしれない

雅人くんと来た思い出の場所を私たちはあとにして、家に帰ることにした