『なんで俺が雅人の電話に出てるのって思ってる?』

「あ、いや、あの…はい」

『ごめんね、雅人ったら家にスマホを置いたまま外に出かけたらしくて、あ、もしかして雅人が転校したって話もう聞いたのかな?』

そと?もしかして?

「でも、それは5日前の話でね…落ち着いて聞いてね。雅人ったらどこかに出かけたっきり帰ってこなくて…新聞は見た?俺は無事だったんだけど、雅人がね…」

柊人さんもお母さんも無事だったんだけど、雅人くんは

「飛行機に雅人だけ乗って、消息不明になってしまって…このテレビに映ってる通りの飛行機に乗って…」

「一花、新聞に飛行機事故のこと乗ってるよ!」

姉と一緒に柊人さんと電話をしながら行方不明者数や亡くなってしまった人たちの欄を見ていく

姉妹『あっ……。』

見つけてしまった。

『乗ってました…行方不明者の欄に高さ…き。雅人…』

『やっぱり…俺もちょっと思っちゃった…。あれから1週間経とうとしてるのに、雅人が一切帰ってこないことに俺も不安を覚えた』

雅人くんのお父さんもお母さんもあれからあまり眠れていないようで、私は転校したという話を聞いただけで、今の今まで知らなかったことに自分自身驚いていた