「えっ、雅人くん…転校しちゃったの?」

ニュースを見ていた姉は私の一言でテレビから目を逸らした

「うん、今日突然先生から聞かされて、あ、それとこれ雅人くんが私宛に書いた手紙」

私はカバンから大事に閉まっていた手紙を姉の元に差し出す

「一花へ?」

姉は2枚の手紙を取り出して、読み上げている

「一生会えなくなるかもって…なにこれ」

「こ、これの事じゃないよね?お姉ちゃん!」

「私も信じられないけど、これって、ううんそんなことあるはずがない。これ、昨日書いたんでしょ?そんなことあるわけないよ」

私にはずっと引っかかってる言葉がある。それは

『怖い夢を見たんだ。でもそれが何かはいつか言うよ』

とだけ告げて姿を消した雅人くん

「みんなも信じられないって言ってた」

「そうだよね。私も手紙を読んでみたけど信じられないもん。無事に新しい街についてることを祈ろ?」

そう言われても私の頭の中は不安な出来事が過ぎるばかり

お姉ちゃんとテレビを見ていると突然ニュー速報が流れた