「"遠いところに転校?"しかも1年以上会わなくなるかもしれないの?」

「また別の場所で会うかもしれないけど」

「そうだといいんだけど」

それより、とみんなは言葉を続けた

「一花は大丈夫なの?雅人くんが転校しちゃったんだよ」

そんなの、決まってる

「大丈夫な訳じゃないよ。今すぐにでも泣きつきたいところだよ」

今でも涙が溢れてしまいそうなんだから

さっきあんなに流したのに

まだ涙は枯れぬまま

人間って不思議、どれだけ涙を流してもかれることは無いのだから

「一花、辛くなったら言ってね?私たちがいるから」

「うん、ありがとう」

みんなの優しさに私は今にも泣いてしまいそうだった

その後も授業を受けたけど、雅人くんが転校したことがショックであまり頭に入ってこなかった

私としたことが

もうすぐで期末テストがあるのに、大丈夫だろうか