私の目は泣きすぎて、赤くなっていたらしく廊下を出るとみんなにギョッって言う顔をされた

多分みんな何も言ってこないのは雅人くんのことを聞いたからだろう

それと、呼び出しなんてくらったことの無い私が今から職員室に向かおうとしてることに驚いたのか

そんな表情だ

私は緊張しながらも職員室のドアを三度ノックして、『失礼します』と入っていく

「あ、花崎さん。ごめんねあんなことがあった後なのに。実はね?少し移動しましょうか」

黒崎先生のあとをついて行くと、着いたのは生徒指導室だった

私の肩は意に反してビクッと震えた

「職員室だと話しにくいでしょ?だから場所を移動したの」

そうだとしても怖いよ

「さあ入って」

促され中に入ると、まだ私はビクビクしたままだ

「実はね、あなたを呼んだのには素行の悪さとかではないの。というかあなた、優秀だもん。そんなことで呼びすわけが無いわ」

だとしたらなんだろう?

疑問に持ちながらも先生の伝えたい言葉を待ってると、1枚の白い封筒を差し出してきた