私はノックをしたあと、部屋に入る

「失礼します〜」

雅人くんを起こさないように、ベッドの脇に立ってみた

(わっ、寝顔。カワイイ。いや、男の人に可愛いなんて言われたくないと思うけど、それでも可愛い)

私は声を出してしまわないように口元を抑える

そっーと頬に触れてみると体温は僅かに高かった

私はしばらく頬を触っていると雅人くんが「んー」と声を出した

あ、やばい。触りすぎた

「んぁれ?一花?」

雅人くんの声に驚いてしまって、「あっ」と声が出た

「お、おはよう」

「おはよう!俺寝てた?というか夢?なんで一花が俺の部屋に?」

私は5分前の出来事を話したら

「あー、兄貴が家にいるんだっけ?忘れてた」

「先生も学校のみんなもびっくりしてたよ!雅人くんが風邪で休むなんて珍しいって」

あとこれも言おうかなと迷ったけど、明日聞くことになると思ってあえて言わないようでいた

私はそっと雅人くんの手を握ってみた