「あ、」

「ん?」

椿ちゃんが上を向いて声出したから何かと思い目線を辿ると

『あ、』

椿ちゃんがずっと大好きで、やっと付き合うことが出来たという要先輩がいた

要先輩はベランダで友達と話しててこちらには気がついてない様子だった

美緒ちゃんと友達と楽しそうに話してる要先輩たちを見てると椿ちゃんは私の腕をガシッと掴んできた

痛いってば

「最近、受験が忙しくてなかなか会えないって言われてたけど、こうして見れることって幸せなのかな?」

「あ、3年生だもんね。そっかどこの高校を受けるのだろう?」

「要先輩と同じ高校ってダメかな?」

私と美緒ちゃんは顔を見合わせる

「私たちまだ2年生だけど。そっかもうそろそろか」

「あ、せっかく現実逃避してたのに。この一花め!」

きゃいきゃいとはしゃいでる私たちを要先輩はベランダから見てたこと、私たちは知らず

裏庭で3人で笑い合う

先輩は私たちを微笑ましそうに見てたこと、知らないまま教室に戻る