「すごく美味しかったです」

「良かった〜、すごく美味しそうに食べるから作った甲斐が有るわ〜。あ、私の旦那がホテルのシェフなのよ。それもあるかもね」

「えぇ〜、凄いです」

目を輝かかせながら雅人くんのお母さんの話を聞いてるといいことが聞けた

雅人くんの小さい頃の話や、小さい時は泣き虫だったとかお兄さんに昔から懐いてたこととか

雅人くんは途中恥ずかしくなったのかテレビを見始めた

雅人くんのお母さんとしばらく昔話を聞いてると男の人の声が聞こえた

「ただいまぁーってあれ、誰かきてんの?」

「あ、兄ちゃん帰ってきた」

「え、えぇっ、ちょ…心の準備できてないよ?」

突然帰ってきた雅人くんのお兄さんに会う準備なんて兼ね備えてなくて

私は雅人くんの後ろに隠れながらお兄さんに近づいていく

「あ、雅人…後ろの子、誰?」

お兄さんは私に気がついたらしく、ひょっこりと顔をのぞかせた