「わわっ、ま、雅人くん?」

私が慌てふためいてると、ピッと緑のボタンを押してしまった

「び、びっくりした〜。今、自室でよかったけど」

『お?ラッキー!あはは。メールでやり取りしてたら声聞きたくなったんだけど、一花は?』

わぁ〜、電話口の雅人くんって声が低いんだ

また新たな発見をしちゃった

『おーい、一花〜?』

「あ、フリーズしちゃってた。わ、私も声が聞きたかった」

『そっか。同じ意見でよかった』

付き合って初めてのデートはどこ行くって話だったり、今日何かを食べた?って話だったりテレビの話だったり、色んなことを話した

1時間くらい話した私達は最後に大好きと言って電話を切った

しばらく枕に顔を埋めてると、ようやくその日眠りにつくことが出来た


その日、ものすごく怖い夢を見た


そんな日は来ないで欲しいけど