あなたの声が聞きたくて

「一花、もう1回だけ言っていい?好きです。俺と付き合ってください」

海で声でちゃんと告白はずるいよ

私は俯きながらも「はい」と答えた

雅人くんは嬉しいと言いながらもう一度私を抱きしめた

こんな幸せな日は多分きっと今日が初めて

「一花…」

「うん、なに?」

「一花、一花、」

何度も私の名前を連呼する雅人くんは初めて

「まーさとくん!」

「すっげー嬉しい」

「うん、私もだよ」

その後は2人で海ではしゃぎまくったから、服がびしょ濡れになったりして、まぁ帰る頃までには乾いてるだろうってことで、手をつなぎながら駅まで一緒に帰った

私の思い通り、駅に着く頃には服は乾いていた