「花崎 一花さん、大好きです。俺と付き合ってください」

こ…告白!?

びっくりして誰もいない海で叫んでしまった

「え、えっ?」

「俺とは嫌?それとも他にも…」

「そうじゃないよ、ただ…びっくりしちゃって…」

「去年さ、俺の声が出なかった時この海に来たこと覚えてる?」

え、去年?

確かに制服のまま海に来たけど、まさか同じ場所だったなんて

道理で見た事のある景色だなって思ったりもして

「その時は一花が俺に貝殻綺麗だよって渡してくれたよね?あと、俺の過去を聞いてくれたのも去年の今頃だった。その瞬間に一花のことが好きになったんだ。俺の過去を聞いても受け止めてくれたのが一花と生田さんたちでよかったって心の底から思って」

覚えてたんだ。私はすっかり記憶から抜け落ちてしまったけど

覚えてくれてたことが嬉しくて泣いてしまいそうにもなった