人混みに紛れながら着いたのは、雅人くんがずっと行きたがっていた海だ

「うわ〜、綺麗」

「良かった。喜んでもらえて」

「うん!すごく綺麗!ありがとう」

私は早速サンダルを脱ぐと海の中に入っていく

「わ、気持ちいい〜。雅人くんもおいでよ」

「俺はいいや、見てるだけでも充分楽しいよ」

私はワンピースが濡れないようにバシャバシャと足で水をかき分けるように遊ぶ

「一花。ちょっと来て」

「んー?なーに?」

私は駆け足で雅人くんの元へ駆け寄ると手にはキラキラしたものがあった

「綺麗だよな。どこから流れ着いたんだろうな。わかんねぇけど綺麗だな。持って帰ろうかな」

「うん、太陽に反射してキラキラしてる」

雅人くんのてか、ひとつ貝殻を手に取り太陽にかざしてみる

綺麗すぎて写真を一枚撮ると、雅人くんもスマホを手にしていた