「雅人くん、まずはどれからやる?私はね〜」

「あっぶね〜」

雅人くんの顔見ながら話してたから前から歩いてくる人に気が付かなかった

私は気がついたら雅人くんの腕の中にいた

「あー、もう危なっかしい。手、繋いでよっか?また人に当たりそうになったら危ないし」

そう言って私の右手をギュッと強く離さないように握りしめてきた


去年なら静かに私の手を取ってたかな


てか最近の雅人くんの行動、私の心臓、何もかもおかしい


今度美緒ちゃんたちに相談してみようっと


その後私たちは何事も無かったかのようにゲームセンターの中のものを遊び尽くした

頭の中にあった一時的な『期末テスト』は消え去っていた


楽しすぎて時間を忘れてしまいそうになるも雅人くんの声でそろそろ家に帰ることに


帰る時には既に暗くなっていたから、雅人くんが手を繋いで私を家まで送ってくれた