「行ってらっしゃい。雅斗にいい友達が出来るといいわね」


俺は頷くと、手を振って家を出た


"行ってきます"と本当に声に出して伝えたい


学校までの通学路を歩いていくと、何人かの女子はコソコソと何やら話をしている


聞き耳を立ててみたら『かっこいい』と言っていた


でも何人か顔なじみの子がいるからまたからかってきたりしないだろうか


それが少し不安だけど、友達が庇ってくれるかもな


そんなことを思いながら、目の前に学校が見えてきた


俺は本当に中学生になったんだなと改めて感じた


生徒の波に飲まれながら生徒玄関前に行くと、クラス表が貼り出されていた