「まぁいいわ。みんな席ついて。そういえば転校生が来たのよ」

「え、転校生!?」


転校生はどうやら私たちのクラスのようで、みんな早く見たいから席に着く

わたしも


「この時期に誰だろうね」

「んね!」


先生の声で入ってきた転校生は男の子で、背が高くて顔が整いすぎてるイケメンだった


「坂東くん、自己紹介して?」

「坂東 弓狩です。よろしくお願いします」


いや〜、私の嫌な予感は当たっていたようだ

大嫌いで憎くて仕方の無い相手が今、目の前にいる


「坂東くんの席は〜、そうね。高崎くんの前の席でいいわ」


一学期まで私がいた場所に坂東くんは座った

私はあいつに昔、(いっちゃん)と言ってからかわれたことがある

何が気に入らなかったのか

毎日あいつに嫌がらせを受けてた


だから私は前の街が大嫌いだったから帰らなかったのだ