「わかんない。左手を差し出してきたから手を握っただけ!それと声は私は初めて聞いた」


私はここから2時間くらい離れた街から新しく転居してきたんだよね


前いた街は……思い出したくもないかな


高崎くんは先に学校の中には行かず、ずっと私たちを門のところまで待っていた
「ごめんね?ちょっと気になったことがあったから一花に聞いてた!よし、教室に行きましょー!」


「大丈夫。うんいこっか」


ニコッと笑う高崎くん


何故か胸がドキッと高鳴った

いや、気のせいだろ

┄教室┄

「おはよう!」


私たちの予想では教室に入っても今まで通りそそくさと席に着くものかと思っていた


だけど高崎くんはみんなに話しかけた


その瞬間みんなは騒ぎ始めた


「えぇ〜、高崎くん声出てるー?」


「やばい、声もかっこいい」


きゃーーーーと騒ぐ女子、驚きすぎて声も出ていない男子


何事?って思った隣のクラスのみんなが顔を覗きに来ちゃってる