甘い体温


『ところでさ、何であんたがまたうちの学校に来てんの?』


再び前を見て車を運転する陽生に問いただす


『ああ、だって果歩がメールの返事くれないから何作っていいか分かんなかったから』


言いながら、ウインカーを出して車を右折させる陽生


『だから直接果歩に聞こうと思って』


『は?メールって…』



あー…朝のあれか…



『あのねぇ、あんな変なメールの返事なんて返す訳ないでしょ!?
何を考えてるのよあんたは…』



あんなふざけたメール送ってきて


私は眉間に皺を寄せる



『だからって、そんな事でいちいち学校まで来なくても…』


『はい到着』


『えっ』



突然陽生に言葉を遮られて、言葉が途切れた


思わず陽生の方に顔を向けると、すでに車のエンジンは切られ、シートベルトを外しているところだった



てか無視かよ…



て、ん?


それより今到着って?


ふと周りを見渡すと、見た事もない景色がずらり



『ほら、果歩降りるぞ』


『え?』



困惑している私にそう言うと、陽生は勝手に車を降り始め、私を車から強引に引っ張り出す


そして私の手を引いて何も言わずに歩きだした