『それにどうでもいい奴にまで笑顔作っても疲れるだけだろ?
もちろん向こうが患者として接してくるなら俺もちゃんと相手するけど…どうみてもさっきのは違うだろ?』
陽生はそう言うと信号が赤になり、車を止めた
『…まあ……』
確かに、陽生の言ってることは間違ってない
私もそういうのは好きじゃないし
そんな生き方はうんざりする
この男もその辺はちゃんとわきまえてるってことか…
『たまにはあんたもまともなこと言うんだね』
陽生の方を見て嫌味っぽく言葉にしたら
不意に陽生も私の方を見た
『心配するな、俺が本当に優しくしたいのは果歩だけだから』
『えっ』
『だから変なヤキモチなんてするなよ』
そう言うと陽生は突然私の肩を引き寄せ、キスしようとしてきたので慌てて私は手でそれをガードした
『だ、誰がヤキモチやいてるって!?』
ありえないから!
『調子にのるなバカ!』
あんたの優しさなんか求めてないから!!
私は陽生を押しのけると、冷たく睨みつける
ちょっと油断したらすーぐこれだ
ったく…
こいつのこの性格さえなければまともなのに…



