甘い体温


えっ…なんで!?


そこには何故か陽生の姿があって…


陽生の周りを数人の女子が取り囲んでいた


え?何でまた陽生がここに!?


私は驚きのあまり立ちすくんだまま、動けなくなってしまう


わざわざまたこんな所に来て、何やってるのよ、あの男は!


『あ…』


そんな時、陽生を取り囲んでいた女の一人が、陽生に近づき、絡み始める


『……』


本当に陽生って有名人なんだ…


そんな光景を目の当たりにし、改めて思ったりして


なんか、変な感じに襲われた


思わず目線をずらし、苦笑いを浮かべていたら


『椎名先生ですよね?』


そんな声が聞えてきて、私はまた、その光景に目を向けた


女は今時のギャルギャルしたタイプで


馴れ馴れしく、陽生の服の袖を掴みながら、甘えた声で陽生にケータイの番号を聞きださそうとしていた


……良くやるよ


私はその女の姿をじっと見つめながら、呆れて肩を落とす


私にはとても考えられない行為


陽生の様子を見たかったけれど、ちょうど位置的に人に隠れる格好になっていて表情まで良く見れない


けど、どうせ陽生のことだからいつもの軽い感じで愛想よく簡単に教えるんでしょ?


なんて思いながら見ていたら



『ごめん邪魔』