……?

 あ……れ?

 書店に2つ結びの小さな女の子がいるのが見えた。

 え…………。
 わたし…………?

 2つ結びの小さな女の子の隣にはお母さんがいる。

「かわいいっ!!」

 小さな女の子が本を指差す。

「わたし、このピンクのシンデレラの本にするっ!!」

「その本、最近出来たアイヒメの小説ね」
「今、大人気で物凄く売れてるらしいわよ」

「そ~なんだっ!!」

 小さな女の子は、本を手に取るとぎゅっと抱き締める。

「わたし、決めたっ!!」

「何を?」

「わたし、人気小説家になるっ!!」

「ええっ!?」

「お母さん、わたし、なれるよね!?」
 小さな女の子が両目をキラキラと光らせながら尋ねる。

 お母さんは小さな女の子の頭を優しく撫でる。


「うん。羽希ならきっとなれるわ」