その24
麻衣



私の生涯において、ここまでエクスタシーを感じさせる相手には、もう出会えないんじゃないか

横田競子と接する度、決まってそう感じる節があったが、もう確信に至ったっての!

予想した通り、久美がここにいる意味も瞬時に悟ってくれてさ、ありがたいわ

いいよ、コイツ

良すぎだし…


...



お前にはケガさせて、恋人との間を引き裂いて、お前のピュアぶった気持ちをけちょんけちょんに踏みにじってやった

それなのにだ…

この期に及んでも、今、私にと口にしたのは亜咲さんの名かよ!

ふざけんなって!!

横田、テメエは偽善者だ

でなきゃ、やせ我慢をテメエ自身に強いてるドアホだっての!

そうじゃなきゃ、完結しねーんだよ、私のやってることが

だから、この夏の間に完結だ

そういうことでやってやる!


...



その時、私と横田競子との距離はおよそ2Mだった

お互いに1センチでも入って来たらやってやる…

そんな気持ちでヒシヒシとせめぎ合っていたよ

まあ、もうすぐだ

殺すつもりで行く覚悟ができたからよ、今日でな

グッドラックだ、それまでは