おたくの元姫、女装男子なんですよね







皇家。僕たちの家は少し裕福ってだけで、普通の家だった



そんな僕たちの家に、たっちゃんが来たのは、僕が中二の時だった







 " …?急に黙ってどうしたんだよ "



「んーん?べっつにぃ」

「それより!可哀想なお兄ちゃんのこと慰めてよねぇ〜」




 " は?ヤなんだけど "




 
「え?酷くない?」





たっちゃん喋ったからか、少し心が落ち着いた


棘があっても、ツンツンしてても、言葉の一つ一つが優しくて、


すっと心に入っていくような