クローゼットから出したのは、女子用の制服。
興味本位で『女の子』として高校を受けたらなぜか『女の子』として受かった。
いや、高校の方もっとしっかり調べろよ。って思うんだけど、まぁ結果的に面白そうだからいいかなーって。
それに母さんも『女装?面白そうじゃない。メイクしてあげるわよ』ってノリノリだったし
つくづく僕の周りって変な人しかいないんだなぁ。
僕も含めて
薄くメイクして、茶色の、セミロングでゆるく巻いてあるウィッグを被る。
こうやって見てみたら、どこからどう見ても可愛らしい女の子。
まぁ、僕が世界で一番可愛いし
「よし、じゃあしゅぱーつ」
そう言って総長室のドアを開けた



