「…ねぇ、覚えてないの？」

「は？…なんのことだよ」



俺を助けたのは遥だよ。

でも、俺を魅せたのは古葉だよ。



独りぼっちで彷徨っていた俺に手を差し伸べてくれたのは、古葉だよ。





俺は、遥を信仰しているけど、古葉に心酔してるんだよ。



「いや、何でもない」






覚えてないなら、いいんだよ。


…俺も、裏切っちゃうけど