「はる、かぁ……っ」
彩奈がそう言いながら、俺たちに助けを求めたのは昨日のことだった
「あ、彩奈ちゃん!?服ボロボロじゃん…!何があったの!?」
彩奈に特に懐いていた弓削琴葉は、
服が乱れ、泣きながら倉庫に入ってきた彩奈に動揺が隠せなかったみたいだ。
「っ…あのね、さっきぃ……、襲われ、って…、!」
「はぁ!?襲われたんか!?どこのどいつに!!」
遠藤徹は、彩奈に近寄り、自分の上着を着せていた。
「彩奈、何があった。俺が守ってやるから…話してくれ」
自分の彼女を守れなくて、何が彼氏だ。何が総長だ。
絶対に、…彩奈を傷つけたやつを許さない
「っ……、あのね…っ、実はぁ……」