「おい琥珀、遅刻すんぞ」
「えぇー?もぉそんな時間なのー?」
僕、皇琥珀は朝にめっぽう弱い
「俺等もう行くから、お前も早くいけよ」
そう言って、無慈悲にもたっちゃんは部屋を出ていった。
もーちょっと一緒にいてくれてもいーじゃん。
ただでさえ学校違うのに
え?なんで学校が違うのかって?
単純に、僕の学力が足りなかったから。
だいたい、不良のくせに進学校に行くみんなが悪いと思う。
不良って、頭悪いものじゃないの?
「ゔー……めんどくさぁい」
そんなこと言ってみろ。
たっちゃんが鬼のような形相で『お前は頭わりぃんだから勉強しろよ』って言ってくる。
「…行くか、」
覚悟を決めて、ベットから降りる。
そして、クローゼットの前に立った。