花園のおひめさま

だから倉庫についたら誰の邪魔にもならないように総長室のひろーいベットでお昼寝するのです。

翠くんのバイクの後ろに乗って風を感じながらそんなことを考えていると、もう目の前に倉庫が広がっていた。

「ん」

先に降りた翠くんに向かって腕を広げるとはいはい、とでも言いたげな顔で抱っこして降ろしてくれた。

何を隠そう、足が短くて1人で昇り降りできないんです。

初めの頃は頑張ろうと足掻いても見たけど。

善や結くん、涼くんのバイクならまだしも翠くんのバイクは座席がみんなのよりも高くて。

ならほかの人の後ろに乗ればいいじゃんって話なんだけど。

翠くんに僕の後ろしかだめって言われちゃったから仕方なく抱っこされてあげてるのです。

一応私も免許持ってるから自分のに乗るって言っても「どーせペーパーだろ、事故られると困るから翠の後ろで我慢しろ」って涼くんに言われてぐぅの音も出なかったっていう逸話付き。