花園のおひめさま

でもまぁいくら賢くてもなんて言ってるのかは分からないわけで。

お説教中もなんのその。

しっぽをぶんぶん振り回して私をにっこにこで舐めてベトベトにしてくる。

「わふっ、わふっ」

勢い余って押し倒されそうになったとき。

「こーら、蘭。あずが中入れないでしょ」

そう言って伸びた腕に抱っこされてさらに喜ぶ蘭くん。

またもや翠くんに助けられた。

「ありがと!翠くん!!」

「…ああ、早く中入ろ。ほかのやつ待ってる」

そーだった!!

私に気使ってスピードあんま出してなかったから多分私たちが1番最後な訳で。

てことは中で下っ端くんたちと幹部のメンツが総長の到着を今か今かと待ちわびてるわけで。