ある日いつものように湖に行くと、いつかのあの子鬼が途方に暮れたように佇んでいた。
「あっ…!!」
子鬼はふたりに気付き声を上げると、気まずそうに目を逸らす。
「…またあんた、迷子になったのね?」
呆れたようにダリアはため息をつく。
「ち、ちがうんだ!ただ、森に入っちゃったからおいら、“たんさく”をしていただけでっ…」
子鬼はビクビクうろたえながら下を向いた。
「そういうのを『迷子』というのよ…あ、何をしているの!」
彼女は気付き子鬼に詰め寄る。
子鬼はビクリと大きく震えると、なんとか身構えた。
「何したのよ、腕にこんな怪我…!」
ダリアの言葉に子鬼は恐る恐る見ると、腕には大きな切り傷が出来、血が流れていることに気付く。
どうやら迷ったことに気を取られ、全く気づかなかったらしい。
「っ…こ、こんなキズ…!いたくなんかないっ!!」
ダリアはため息をついて言った。
「こんなに出血があるのに、痛くないわけ無いでしょう?…ほ〜ら、痛みを感じてきた」
子鬼は案の定、自分の傷を見た瞬間から痛みを感じてきたらしく今では怪我をした腕を震わせている。
「鬼族は体力があるから、痛みに鈍いところがあるのよね。…少しじっと待っていなさいよ」
「あっ…!!」
子鬼はふたりに気付き声を上げると、気まずそうに目を逸らす。
「…またあんた、迷子になったのね?」
呆れたようにダリアはため息をつく。
「ち、ちがうんだ!ただ、森に入っちゃったからおいら、“たんさく”をしていただけでっ…」
子鬼はビクビクうろたえながら下を向いた。
「そういうのを『迷子』というのよ…あ、何をしているの!」
彼女は気付き子鬼に詰め寄る。
子鬼はビクリと大きく震えると、なんとか身構えた。
「何したのよ、腕にこんな怪我…!」
ダリアの言葉に子鬼は恐る恐る見ると、腕には大きな切り傷が出来、血が流れていることに気付く。
どうやら迷ったことに気を取られ、全く気づかなかったらしい。
「っ…こ、こんなキズ…!いたくなんかないっ!!」
ダリアはため息をついて言った。
「こんなに出血があるのに、痛くないわけ無いでしょう?…ほ〜ら、痛みを感じてきた」
子鬼は案の定、自分の傷を見た瞬間から痛みを感じてきたらしく今では怪我をした腕を震わせている。
「鬼族は体力があるから、痛みに鈍いところがあるのよね。…少しじっと待っていなさいよ」