見定めるように下から上へと動く眼。恐ろしくなって後退りすると、壁なんてないはずなのに背中に硬いものがぶつかり私は後退を止める。
「安心しろって。別に取って喰ったりしねェから」
背後から揶揄うような口調の声がする。ソファに座っていたはずの男が姿を消していて、代わりにすぐ後ろに立っていた。
「あ、え、っと。はじめ、まして……お世話に、なり、ます」
狼狽えながらも言えば、それが男のツボに入ったのかケラケラと笑う。最中私に男は手を伸ばした。
この人がお客様かもしれないと拒否できずに身構えた時。男の右手首を横から締めるように掴んだ手があった。
「彼女に触れるな。__夜叉」
「イテェって!!ギブギブ!!!手がもげるって!!冗談じゃねェかよ恭介!!」
離された手を見ながら肩で息をする夜叉と呼ばれた男。どうやら恭介さんと知り合いのようで安心した。
「先に伝えておけばよかったな。こいつは夜叉。俺より“弱い”が能力を持ってて不老不死らしい」
弱い、を強調して言った恭介さんに夜叉さんは緑の瞳を光らせて睨んだ。
「夜叉はこの屋敷勝手に住み着いてるから何かと顔を合わせるだろうけど無視してくれて構わない」
「オイ!!無視はないだろォがよ!」
「安心しろって。別に取って喰ったりしねェから」
背後から揶揄うような口調の声がする。ソファに座っていたはずの男が姿を消していて、代わりにすぐ後ろに立っていた。
「あ、え、っと。はじめ、まして……お世話に、なり、ます」
狼狽えながらも言えば、それが男のツボに入ったのかケラケラと笑う。最中私に男は手を伸ばした。
この人がお客様かもしれないと拒否できずに身構えた時。男の右手首を横から締めるように掴んだ手があった。
「彼女に触れるな。__夜叉」
「イテェって!!ギブギブ!!!手がもげるって!!冗談じゃねェかよ恭介!!」
離された手を見ながら肩で息をする夜叉と呼ばれた男。どうやら恭介さんと知り合いのようで安心した。
「先に伝えておけばよかったな。こいつは夜叉。俺より“弱い”が能力を持ってて不老不死らしい」
弱い、を強調して言った恭介さんに夜叉さんは緑の瞳を光らせて睨んだ。
「夜叉はこの屋敷勝手に住み着いてるから何かと顔を合わせるだろうけど無視してくれて構わない」
「オイ!!無視はないだろォがよ!」



