私はリュックからノートとペンを引っ張り出して渡した。スラスラとノートの余白に彼は自分の名前を書く。
「桜坂恭介さん、ですか」
綺麗な字で書かれた名前は響きまでもは美しい。浮世離れした彼の美しくも男らしい姿を表現するに値する名前だ。
「……そのノート、なにを書いているの?」
「これですか?恭介さんに言われた通りに小さい幸せを見つけて、忘れないように書き留めてるんです」
名前を書いてもらったページから戻って、彼に見せる。へえ、と興味を持ちペラペラとめくりながら目を通していた。
「昨日は家で育てている花に蕾ができました。それに牛乳がピッタリ無くなったんです!!」
ほんの数日分しかないのですぐに遡り終わり、恭介さんからノートを受け取る。
「今日の幸せは見つけられたか?」
「はい!祈ったら恭介さんに会えたし、お名前も教えてもらえました。それにカフェにも連れてきてくれて……今日は特別な幸せばかりです」
私はノートとペンをしまいながら言った。タイミングよくウェイターが紅茶と7種類のケーキたちが運んでくる。
有名なパティシエがいるようで、きらきらと宝石のようなケーキに唾を飲む。
「桜坂恭介さん、ですか」
綺麗な字で書かれた名前は響きまでもは美しい。浮世離れした彼の美しくも男らしい姿を表現するに値する名前だ。
「……そのノート、なにを書いているの?」
「これですか?恭介さんに言われた通りに小さい幸せを見つけて、忘れないように書き留めてるんです」
名前を書いてもらったページから戻って、彼に見せる。へえ、と興味を持ちペラペラとめくりながら目を通していた。
「昨日は家で育てている花に蕾ができました。それに牛乳がピッタリ無くなったんです!!」
ほんの数日分しかないのですぐに遡り終わり、恭介さんからノートを受け取る。
「今日の幸せは見つけられたか?」
「はい!祈ったら恭介さんに会えたし、お名前も教えてもらえました。それにカフェにも連れてきてくれて……今日は特別な幸せばかりです」
私はノートとペンをしまいながら言った。タイミングよくウェイターが紅茶と7種類のケーキたちが運んでくる。
有名なパティシエがいるようで、きらきらと宝石のようなケーキに唾を飲む。



