ああ、俺はこんなところで死にたくない。残してきた家臣がいる、恋人を家に帰してあげたい。……約束したんだ。


誰か、誰か、助けてくれ


憎いほど晴れた空に浮かぶ太陽に祈った。どうか、どうか、と。


__約束しよう。この場所を絶させず、神に縋っても生きることを


天使のように舞い、種を蒔くカスミの笑顔が思い浮かんだ。彼女の名前を冠した花が視界で楽しげに揺れている。


そして俺の願いは神へと届いたのだ。