「キーマカレーもそうだけど、普段料理しないのに、よくチーズと温泉卵をトッピングしてみようなんて思ったね。何かで調べたの?」
「調べたんじゃなくて、料理得意な友達に教えてもらったんだ」
新海くんの顔を思い浮かべながら笑うと、お母さんが「ふーん」と頷いて、わたしの顔をじっと見てきた。
「仁瑚、最近どうしちゃったの?」
「どうしちゃったって、なにが?」
「だって、今までの仁瑚らしくないことをいろいろやってるから。お弁当を作ってみたりとか、二週続けて夕飯作ってくれたりとか」
「そ、そうかな」
「うん。もしかして仁瑚ちゃん、彼氏でもできた?」
「へ……?」
テーブルに片肘をついたお母さんに、ニンマリと微笑みかけられて、喉にカレーが詰まりそうになる。



