「え、でも……。ニコちゃんは一緒に昼食べる友達いるよな?」
問い返してくる新海くんの声も顔も戸惑っていた。
「いるけど……、週二くらいならグループを抜けてきたって平気」
今日みたいに、「先生から呼び出されてる」とか「部活のこと食べる」とか言えば、カノンもアキナもそんなに不審に思わないだろう。
「わたしにお弁当のレシピとか、さっきみたいな料理の裏ワザ教えてよ。あとは、新海くんのお弁当ほんとうにおいしいから、これからも味見したい!」
「ニコちゃんのほんとうの目的、絶対に味見のほうじゃん」
「バレた?」
おどけて笑うわたしを、新海くんはちょっと苦笑いで受け入れた。



