「それで、今日はどうしたの? サンドイッチ持って、中庭でピクニック?」
新海くんが、わたしのサンドイッチを指しながら首を傾げる。
「うーんと、ピクニックというか、なんというか……」
わたしがカノンとアキナにウソをついてまで中庭にやってきたのは、新海くんへの下心。
昼休みはだいたい中庭でお弁当を食べているという新海くんと、お昼ごはんを食べながらおしゃべりしたいなと思ったからだ。
でも、それをどう伝えたらいいだろう。
仲良くなりたい。友達になりたい。
昨日話したばかりの男の子に、そんなこと言うのは唐突すぎるかな。
考えながら視線を下げたとき、新海くんの膝に置かれたお弁当箱の中に入ったおにぎりと卵焼きが見えた。
おにぎりには梅干しと青じその葉を刻んだものが混ぜてあって、美味しそう。
卵焼きは、つやつやと黄色に光っていて、ふっくらやわらかそうだ。昨日、わたしが焦がした卵焼きとはレベルが違う。
どうやったら、こんなに上手に卵を焼けるんだろう。



