だけどわたしは、少しずつ遠くなっていく新海くんの背中を見送りながら、なぜだか置いてきぼりにされたような寂しい気持ちになっていた。 また新海くんと話せるチャンスはあるかな。 花壇のレンガでひとりきり。牛カルビ焼き肉おのぎりを口に運びながら考える。 これまで知らなかった新海くんのことをもっと知りたい。 初めて話した男の子に、そんな気持ちを抱いてしまうのはヘンなのだろうか。